学術大会in石川に行ってきました!

みなさん、こんにちは!あすなろ甲府薬局の薬剤師Nです。
10 月 13~14 日に石川県金沢市で開催された第 16 回全日本民医連学術・運動交流集会に参加してきましたので報告します!
この学術集会は2年に1度開催され、全国各地の医療や介護の優れた実践報告が発表される一大イベントです!

(はるばる来ました!石川県JR金沢駅前)

学術発表だけでなく、著名人による記念講演もありました。今回は社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子氏による『最期まで住み慣れた地域で:多職種協働が支える在宅生活』という講演でした。
講義の中で、「超高齢化社会を生きるためには、安心して弱者になれる社会、安心して要介護者になれる社会、安心して認知症になれる社会が必要」という話があり、私たちが目指す「安心して住み続けられるまちづくり」と通じるなと思いました。薬剤師が看取りに立ち会う機会はあまりないですが、一層他職種との連携を深め、ともに在宅生活を支える一員となれる存在になっていきたいと思いました。

(いよいよオープニングです。全国各地から約1000人が集まりました!)


その後はポスターセッションに参加し、全国の保険薬局の取り組みの発表を拝聴しました。
DAPT(抗血小板薬 2 剤併用療法)や PPI/H2 ブロッカーの適正使用に向けた取り組みの報告、地域に根差し地域住民と顔が見える関係になることで経営が向上したという報告など、参考になるものばかりでした!

(全国から570演題が報告されました。テーマ、内容は多岐にわたります!)

2 日目は『住み慣れた地域で食べることにこだわる~食に寄りそう取り組みと職種連携~』というテーマ別セッションに参加しました。 医師、歯科医師、言語聴覚士、看護師、介護福祉士、歯科衛生士、調理師から「食べる」ことをささえる実践が報告されました。口から食べることは単なる生命維持のための栄養補給ではなく、生きる喜びであり、食をささえるためには、リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進が必要です。このセッションでは薬剤師からの報告はありませんでしたが、摂食・嚥下に影響を及ぼす薬剤もあるので、薬剤性の摂食・嚥下障害を回避するためにも、薬学的視点から適切な処方を支援することが重要であることを感じ、とても有意義な学びとなりました。
今回、各地各職種の実践を学び、他の職種や地域の方とのかかわりが重要であることを改めて感じました。


ちなみに、海鮮丼や金沢おでん等のご当地グルメをたくさん堪能してきました!
山梨からの移動は大変でしたが、たまには薬局を離れて学んでくるのも良い経験ですね!